ずうとるび日比谷野音コンサート|動員6千人? 1万人?

ずうとるび日比谷野音|1975年4月27日

ずうとるび初の日比谷野音コンサート(1975年4月27日)

ずうとるび初の日比谷野音コンサート。1975年4月27日。
雑誌で大きく取り上げたのは、『月刊セブンティーン』と『週刊セブンティーン』くらい。「みかん色の恋」のヒットを経て、続く「恋があぶない」がリリースされたばかりというタイミング。
まだまだ、お笑い色の濃い、異色のバラエティ・アイドルという取り上げられ方をする事が多く、「バンド」「歌手」という面での注目度はあまり高くない時期だったかも。

世紀の大コンサート誌上中継|月刊セブンティーン1975年7月号

そんな中、『月刊セブンティーン』では、「ずうとるび野外コンサート完全誌上中継」と題して、8ページに渡って詳細を掲載。

客席やファンの様子も、たくさん掲載されているので、あの時のあなたが、そこに載っているかも!?

月刊セブンティーン|1975年7月号1

日比谷野音が立ち見までギッシリ。記事によると、動員数6,000人!「ソウル・トレイン」のテーマに乗って、メンバー登場。水色の衣装で、1曲目は「ヨーヨー」(オズモンズ?)。

続いて、ソロ・コーナー。
山田くん(山田隆夫さん)は、「我が良き友よ」「春だったね」等のフォークを歌いつつ、随所で一発ギャグを連発。
新井くん(新井康弘さん)は、デヴィッド・ボウイばりの化粧で登場し、洋楽カヴァーと「お前」。

江藤くん(江藤博利さん)は、ビートルズ&タイガース・メドレー。
ヨシキ(今村良樹さん)は、「ジェット」「心もよう」「メリー・ジェーン」「恋のリクエスト」など。

終盤は、バンド・コーナーに。「みかん色の恋」をはじめ、「透明人間」「春です」「こずえちゃん」など。

それにしても、この記事、「最前列で編み物をしてオバサン」にも密着しているのがオカシイ。
記事本文には「ひとり、最前列で編み物をしている人がいます。40才くらいの女性です。足元にテープレコーダーがまわっています。子供に頼まれて録音にきたのでしょうか」と。
編み物に没頭する写真まで載っています。
どこのどなたか存じませぬが、その録音テープ、未だにお持ちだったら、是非とも聴かせていただきたい!!!!

山田くんが、4人の出会いや、デビューまでの猛特訓の話などをして、ラスト・ナンバーは「恋のパピプペポ」。が、当然ながら、大歓声・大熱狂は納まらず、アンコールは、もちろん「みかん色の恋」。

以上『月刊セブンティーン』1975年7月号より

「週刊セブンティーン」でも5ページに渡り特集

ほぼ同時期に発行された「週刊セブンティーン Vol.20」でも、5ページに渡り、ずうとるび初の日比谷野音コンサート「ずうとるびジャンプ」の模様を特集。

1975年4月27日(日)。この日の東京は、曇り時々雨。会場に吊るされたテルテル坊主が写っていたり、開場前の日比谷野音の全景が捉えてあったり(今となっては、この全景写真は超貴重かも)、2:15pmという細かな開演時間まで記されていたり、江藤くんはこの日のためにスーツを新調なんていうプチ情報があったり、同じ集英社の雑誌ですが、ちょっと切り口が異なっていて、こちらの特集もオモシロイ!

以上『週刊セブンティーン』1975年VOL.20より

時代の寵児として一般誌でも特集

「お笑いからスタートとして今やヤングのハートを独占」というキャッチ・コピー。「ヤングのハート」って、何とも昭和!

ずうとるび日比谷野音1

誌名が確認できないのですが、コンサートの内容にはほとんど触れず、「いま世間を騒がす小さな巨人たち!」というキャプションと、この敢えて舞台の後ろからの写真をメインにし、動員のすさまじさを伝える構成は、一般週刊誌の最新トレンドを取り上げるというようなコーナーだったのでは?と推測。この写真も、貴重ですよね。どれだけの人気だったのか一発で伝わります。

以上、誌名・号数不明

上記記事の誌名、号数が確認できておりません。
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけますと幸いです。